美しいものに囲まれて暮らすと、幸せで心豊かになるわ。
意識はしないけれど、仕事のエネルギー源になっているのね。
好んでパリやミラノの芸術家の展覧会などにも足を運んでいたミラ・ショーンは、ケネス・ノーランド、モンドリアン、アレクサンダー・カルダン、グスタフ・クリムト、ジョセフ・アルバース、ジャクソン・ボロックなど、大好きな芸術家の作品からインスピレーションを受ける強い刺激を、彼女の感性でファッションへと融合し、意欲的にデザインに落とし込んだ。
「あなた、何が美しくないものかわかってる?」「余分物を引いていけば、自ずと美しいものしか残らない。美しいものを作りたければ加えるのではなく引き算のデザインをしなさい。デザインをする上で美しくないものを知ると言う事はとっても重要なのよ。」
加えていくのではなく、無駄なものを削ぎ落としていくマイナスのデザイン。彼女のファッションはミラ・ショーンブランドのアイデンティティー「美のエッセンス」として今も息づいている究極の清らかさ、無駄をそぎ落としたシンプルなライン。